2025.08.09
ウイルスを持ったマダニが媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」について、北海道が7日、道央地域に住む60代男性の感染を発表した。道内で感染したことが確認されるのは初めて。感染地が急速に全国に拡大していることが裏付けられた。(8/9 産経新聞)
SFTSは人、犬、猫に感受性が高く、発症すると人では発熱、消化器症状、意識障害、出血症状、犬猫では元気食欲消失、発熱、黄疸などが見られます。致死率は人で30%、犬で43%、猫で67%という報告があります。西日本で多くの発生が見られますが近年、東海地方でも確認されています。飼育動物では猫の発生が多く、年々増加傾向にあります。
近頃、マダニが媒介する感染症(SFTS)に猫がかかり、咬傷や体液への接触による人への感染が起こるケースも報告されています。
気候変動に伴いマダニの生息期間、生息域も拡大し、感染リスクを抑えるためにマダニ駆除剤の徹底した通年使用が推奨されています。
マダニを介さない感染動物からの直接感染も起こるといわれており、さらなる注意が必要です。