2025.09.05
本来は人用の持続血糖測定器(CGM:Continuous Glucose Monitoring)です。
皮膚に小さなセンサーを貼り付けると、皮下組織中のブドウ糖濃度を15分ごとに自動測定します。
専用のリーダーやスマートフォンをかざすことで、リアルタイムの血糖値や過去の推移を簡単に確認できます。
犬や猫の糖尿病では、血糖カーブ(1日の血糖値の変化)を把握することがとても大切です。
これまでは入院させて数時間ごとに採血していましたが、リブレを使うとご自宅で自然な生活の中の血糖変動を知ることができます。
特に インスリンの効果時間や低血糖の有無 を確認するのに有用です。
低ストレス
採血の回数を減らせるため、動物への負担が少ない。
詳細なデータ
1日中の血糖変動を把握でき、インスリン投与量の調整に役立つ。
自宅で管理可能
飼い主さん自身が測定できるため、通院負担を減らせる。
動物では人と違い、センサーの装着がうまくいかないことがあります。
(毛刈り・粘着補強・カラー着用で対策することが多いです)
血糖値は「血液」ではなく「皮下組織液」を反映しているため、急激な変化には数分の遅れがあります。
数値が実際の血糖値とズレることもあるので、必要に応じて従来の血糖測定と併用します。
センサーは通常 10~14日間 使用可能ですが、動物の場合は数日で外れてしまうこともあります。