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萩園どうぶつ日和STAFF BLOG

私の皮膚病治療に対する考え方

 

動物の皮膚病の治療についての治療の進め方、考え方についてお話しします。

私はよく皮膚病の治療を植物の育て方に例えます。

きれいな花やおいしい農作物を育てるにあたり、重要なことは何でしょうか。

皮膚病の治療を、きれいな花や農作物を育てることに例えてみましょう。野菜を元気に育てるためには、水や肥料を与えるだけでなく、土の状態を整え、害虫や雑草を取り除き、毎日適切に管理する必要があります。

実は、ワンちゃんの皮膚も同じなんです。」

① 土づくり 皮膚のバリア機能を整える

良い野菜を育てるには、まず健康な土が必要です。

土が乾燥していたり、栄養が不足していたりすると、どれだけ肥料を与えても野菜は健康に育ちません。

皮膚も同じです。

皮膚のバリア機能が低下すると、乾燥しやすくなり、アレルゲンなどの刺激を受けやすくなります。

そこで、保湿剤や適切なシャンプーを使用して、皮膚の状態を整えます。

土が健康でなければ、健康な野菜は育ちません。皮膚も土台づくりが大切です。

② 害虫駆除 かゆみや炎症を抑える

畑に害虫が大量発生したら、まず害虫を駆除しますよね。

皮膚病の場合、強いかゆみや炎症が起きている状態がこれに似ています。

かゆみが強いと、ワンちゃんは皮膚をかいたり、なめたりして、さらに皮膚を傷つけてしまいます。

そのため、必要に応じてお薬を使い、かゆみや炎症を抑えます。

ただし、害虫を駆除しただけでは、畑の土が良くなるわけではありません。

かゆみを止めることと、皮膚を健康な状態に整えることは、別の治療なのです。

※実際の寄生虫感染や細菌・真菌感染がある場合は、それぞれに適した治療も必要です。

③ 日光や水や肥料 栄養管理と保湿

野菜が育つためには、適切な水分と栄養が必要です。

皮膚も同じです。

良質な食事から必要な栄養を摂取し、保湿によって皮膚の水分を維持することが大切です。

ただし、水や肥料は多ければ多いほど良いわけではありません。

皮膚も、状態に合わせた適切なケアが必要です。

また、食物アレルギーが疑われる場合は、原因を調べるための食事療法が必要になることもあります。

動物も日光浴はある程度必要です。

  • 体内時計の調整: 日中に自然光を浴びることで、睡眠と覚醒のリズムを整える助けになります。
  • 行動面への効果: 日なたで休む、外の景色を見る、散歩をするなどの活動は、犬や猫の生活環境を豊かにします。
  • 体を温める: 特に猫は暖かい場所を好むため、日なたで休むことが快適さにつながります。

④ 雑草の除去 悪化要因を取り除く

畑に雑草が生えていると、野菜の成長に悪影響を及ぼすことがあります。

皮膚病にも、症状を悪化させる要因があります。

例えば、ノミ、環境中のアレルゲン、皮膚の二次感染などです。また、皮膚の汚れも悪化要因になります。

こうした要因を調べ、取り除けるものは取り除き、難しいものは影響を減らしていきます。

原因によって対策が異なるため、検査や診察が重要になります。

⑤ 毎日の畑仕事 継続的なスキンケア

一度害虫を駆除して肥料を与えれば、その後は何もしなくても野菜が育つでしょうか?

そうではありませんよね。

毎日の水やりや畑の観察が必要です。

皮膚病も同様です。

症状が改善した後も、保湿やシャンプーなどのスキンケアを続けることが、再発を減らすために役立ちます。

特にアトピー性皮膚炎は、体質が関係する慢性的な病気です。

症状がなくなったことと、病気そのものが治ったことは必ずしも同じではありません。

最後に

治療結果の落としどころについての話し合いも重要です。アレルギーと向き合いながらある程度の痒みさえ抑えられれば良い、薬は多少副作用が強いができるだけ安いほうが良い、または金額はかかっても皮膚を健康な状態まで改善したい、逆に治療費はできるだけ抑えたい・・・など飼い主様にも様々なお考えがあると思います。このようなことはお気軽にご相談ください。治療方法に絶対的な正解はありません。
治療には私たち獣医師、愛玩動物看護師、トリマー、そして飼い主さんが一丸となり取り組む必要かあります。ペットが快適に過ごせるよう一緒に頑張っていきましょう。

足立