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萩園どうぶつ日和STAFF BLOG

犬や猫が突然「ブーブー」「ガーガー」!それは逆くしゃみ(リバーススニージング)かもしれません

愛犬や愛猫が突然、首を伸ばして「ブーブー」「ガーガー」と苦しそうな音を立て始めたことはありませんか?

「息ができていないのでは?」「何かが喉に詰まった?」と驚いてしまう飼い主様も多いと思います。

このような症状は、**「逆くしゃみ(リバーススニージング)」**と呼ばれる現象かもしれません。

今回は、犬や猫の逆くしゃみについて、原因や対処法、動物病院を受診する目安をご紹介します。

① 逆くしゃみとは?

通常のくしゃみは、鼻から勢いよく空気を吐き出す反射です。

一方、逆くしゃみは、鼻から急激に空気を吸い込む動作を繰り返す現象です。

そのため、通常のくしゃみとは異なり、「ブーブー」「ズーズー」「ガーガー」といった特徴的な音が聞こえます。

逆くしゃみの際には、次のような様子が見られます。

  • 突然立ち止まり、首を前に伸ばす
  • 鼻から勢いよく息を吸い込む
  • 大きな鼻息のような音が連続する
  • 数秒〜数十秒程度で自然に治まることが多い
  • 発作が終わると何事もなかったように普段の様子に戻る

見た目には苦しそうですが、典型的な逆くしゃみは一時的な反射現象であり、多くの場合、命に関わるものではありません。

ただし、似た症状を示す呼吸器疾患もあるため、注意が必要です。

② 逆くしゃみが起こる原因

逆くしゃみは、鼻の奥から喉にかけての部分(鼻咽頭)が刺激されることで起こると考えられています。

原因やきっかけには、以下のようなものがあります。

● ホコリや花粉などの刺激

室内のホコリ、花粉、香水、芳香剤などが鼻や喉の粘膜を刺激することがあります。

● 興奮や運動

遊んでいるときや散歩中、食事の前など、興奮したタイミングで起こることがあります。

● 急な温度変化

冷たい空気などの刺激がきっかけになる場合があります。

● 鼻や喉の炎症

鼻炎や感染症などによって鼻咽頭が刺激され、逆くしゃみが起こることもあります。

● 鼻咽頭の異物やポリープなど

頻繁に症状が起こる場合には、鼻の奥の異物や腫瘤、ポリープなどが関係している可能性もあります。

なお、逆くしゃみの原因が明確に特定できないケースも少なくありません。

③ 犬と猫で違いはあるの?

逆くしゃみは犬で比較的よく見られますが、猫でも起こることがあります。

【犬の場合】

小型犬でよく相談される症状の一つですが、犬種や体格に関係なく起こる可能性があります。

特に興奮したときや散歩中などに見られることがあります。

【猫の場合】

猫の逆くしゃみは犬ほど一般的ではありません。

猫が「ブーブー」「ゼーゼー」と音を立てている場合には、猫喘息、鼻炎、鼻咽頭ポリープなど、ほかの病気との区別が重要になります。

猫で繰り返し症状が見られる場合には、早めに動物病院で相談しましょう。

④ 逆くしゃみが起きたときの対処法

突然始まると驚いてしまいますが、まずは飼い主様が落ち着いて様子を観察することが大切です。

1.無理に動かさず、静かに見守る

典型的な逆くしゃみは、短時間で自然に治まることがほとんどです。

2.首輪やハーネスの圧迫を避ける

首周りが締め付けられている場合は、無理のない範囲で緩めてあげましょう。

3.刺激物を避ける

芳香剤や煙、ホコリなどがきっかけになっている場合は、その環境から離してあげましょう。

4.可能であれば動画を撮影する

診察時には症状が出ないことも多いため、発作中の動画は診断の大きな助けになります。

※鼻をふさいだり、無理に口を開けたり、水を飲ませたりすることは避けてください。呼吸困難や異物による窒息だった場合、危険なことがあります。

⑤ こんなときは動物病院へ!

逆くしゃみ自体は心配の少ないケースが多いものの、以下のような場合には注意が必要です。

【早めの受診をおすすめする症状】

  • 最近になって突然、頻繁に起こるようになった
  • 以前より発作の回数や持続時間が増えている
  • 鼻水、くしゃみ、咳などの症状もある
  • 発作が治まった後も呼吸音がおかしい
  • 食欲や元気が低下している
  • 猫で同様の症状が繰り返される

【緊急受診が必要な症状】

  • 舌や歯ぐきが青紫色になる
  • 明らかに呼吸が苦しそう
  • 口を開けて呼吸している(特に猫)
  • 意識がなくなる、倒れる
  • 発作が治まらず、正常な呼吸に戻らない

このような場合は、単なる逆くしゃみではなく、呼吸困難や気道の異常などが起こっている可能性があります。

速やかに動物病院を受診してください。

⑥ 逆くしゃみは治療が必要?

典型的な逆くしゃみで、発作が短時間で治まり、普段の生活に問題がなければ、特別な治療を必要としないことが多いです。

一方、頻繁に繰り返す場合や、ほかの症状を伴う場合には、原因を調べる必要があります。

診察では、症状の経過や動画を確認し、必要に応じて鼻や喉の検査、画像検査などを検討します。

鼻炎や異物、ポリープなどの原因疾患が見つかった場合には、それぞれに応じた治療を行います。

まとめ

逆くしゃみは、犬で比較的よく見られる一時的な呼吸の反射現象です。

突然「ブーブー」「ガーガー」と音を立てるため、飼い主様は驚いてしまいますが、多くの場合は自然に治まります。

ただし、すべての異常な呼吸音が逆くしゃみとは限りません。

特に猫の場合や、症状が頻繁に起こる場合、普段と違う様子が見られる場合には、ほかの呼吸器疾患が隠れている可能性もあります。

「これって逆くしゃみなのかな?」と迷ったときは、ぜひ症状を動画に撮影して、動物病院でご相談ください。

大切な愛犬・愛猫の呼吸の変化を、日頃からよく観察してあげましょう。