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萩園どうぶつ日和STAFF BLOG

保護犬・保護猫を迎えたら 最初の1か月に大切にしたい5つのこと

保護犬や保護猫を新しい家族として迎えることは、とても素敵なことです。

一方で、「なかなか懐いてくれない」「ごはんを食べてくれない」「健康状態が心配」など、戸惑うこともあるかもしれません。

保護犬・保護猫の中には、これまでの生活環境や健康状態が十分にわからない子もいます。また、環境の変化に敏感で、新しい生活に慣れるまで時間が必要な場合もあります。

大切なのは、焦らず、その子のペースに合わせて新しい生活を始めることです。

今回は、保護犬・保護猫を迎えた最初の1か月に、ぜひ知っておいていただきたい5つのポイントをご紹介します。

① 最初は焦らず、安心できる環境を作りましょう

新しい家にやってきた犬や猫は、知らない場所、知らない人、初めての音やにおいに囲まれています。

人間にとっては温かい新しい家庭でも、犬や猫にとっては大きな環境の変化です。

最初からたくさん遊んだり、抱っこしたりしたくなるかもしれませんが、まずは安心して過ごせる場所を用意してあげましょう。

犬の場合

  • 静かに休めるベッドやクレートを用意する
  • 食事や散歩の時間をなるべく一定にする
  • 無理に触ったり、知らない人に会わせたりしない
  • 逃走防止のため、首輪やハーネス、玄関の管理を徹底する

猫の場合

  • 最初は静かな一部屋から生活を始める
  • 隠れられる場所や高い場所を用意する
  • 食事、水、トイレを安心して利用できるようにする
  • 窓や網戸、玄関からの脱走に十分注意する

慣れるまでの時間には個体差があります。数日で落ち着く子もいれば、数週間から数か月かかる子もいます。

無理に距離を縮めようとせず、安心できる経験を少しずつ積み重ねていきましょう。

② まずは動物病院で健康チェックを

保護犬・保護猫では、年齢や過去の病歴、ワクチン接種歴がわからないこともあります。

また、見た目は元気でも、治療が必要な病気が隠れている場合があります。

そのため、迎えたら早めに動物病院で健康診断を受けることをおすすめします。

主なチェック項目は次のとおりです。

  • 体重や栄養状態、推定年齢の確認
  • 心臓や呼吸器の状態
  • 歯や口の中の状態
  • 皮膚や耳のトラブル
  • 消化管内寄生虫の検査
  • 必要に応じた血液検査

猫では、猫白血病ウイルス(FeLV)や猫免疫不全ウイルス(FIV)の検査も検討します。

犬では、年齢やこれまでの予防状況に応じてフィラリア感染の検査が重要になる場合があります。

保護団体などで健康診断や治療を受けている場合は、その記録を持参すると診察がスムーズです。

なお、強い恐怖心がある子では、無理に検査を進めず、状態に合わせて段階的に診察することも大切です。

③ ワクチンや寄生虫予防の状況を確認しましょう

保護犬・保護猫では、これまでのワクチン接種歴や寄生虫予防歴が不明な場合があります。

感染症から守るためにも、必要な予防について確認しましょう。

犬の場合

混合ワクチンや狂犬病予防接種の状況を確認します。

また、フィラリアやノミ・マダニ、消化管内寄生虫の対策も大切です。

特にフィラリア予防を始める際には、年齢や過去の予防歴に応じて感染の有無を検査する必要があります。

猫の場合

猫の混合ワクチン接種歴を確認します。

生活環境やほかの猫との接触状況によっては、猫白血病ウイルスへの対策も検討します。

また、室内で暮らす猫でも、迎える前からノミや消化管内寄生虫に感染している可能性があります。

必要なワクチンや予防薬は、その子の年齢、健康状態、生活環境に合わせて選びましょう。

④ 食事や生活リズムは少しずつ整えましょう

新しい環境に来たばかりの犬や猫は、緊張やストレスによって食欲が落ちたり、便が軟らかくなったりすることがあります。

最初は、保護施設や預かり家庭で食べていたフードを継続するのがおすすめです。

フードを変更する場合は、体調を確認しながら少しずつ切り替えましょう。

また、食事や睡眠、散歩などの時間をなるべく一定にすることで、生活の見通しが立ち、安心につながることがあります。

ただし、食欲不振や下痢をすべてストレスのせいにしてはいけません。

食べない状態が続く、繰り返し吐く、下痢が続く、元気がない場合は、早めに動物病院へ相談してください。

特に子犬・子猫や持病のある子では、短時間の食欲不振でも注意が必要です。

⑤ 心を開くまでの時間は、その子によって違います

保護犬・保護猫の中には、人との生活に慣れていない子や、過去の経験から警戒心が強くなっている子もいます。

なかなか近づいてこない、触られるのを嫌がる、物音に驚く、隠れて出てこないなどの行動が見られることもあります。

しかし、こうした行動が必ずしも過去のつらい経験によるものとは限りません。もともとの性格や新しい環境への緊張も関係します。

大切なのは、無理に慣れさせようとしないことです。

犬であれば、自分から近づいてきたときに優しく声をかけたり、おやつを使って良い経験を増やしたりするとよいでしょう。

猫であれば、隠れているところから無理に引っ張り出さず、自分から出てくるのを待つことも大切です。

少しずつ食事ができるようになる、安心して眠るようになる、自分から近づいてくるようになる。

そんな小さな変化も、その子にとっては大きな一歩です。

信頼関係は、一日でできるものではありません。焦らず、ゆっくり築いていきましょう。

まとめ|新しい家族との生活を、ゆっくり始めましょう

保護犬・保護猫を迎えた最初の1か月は、お互いを知り、安心できる生活を作っていく大切な時間です。

健康状態を確認すること、必要な予防を行うこと、そして何より、その子のペースを尊重することが大切です。

最初からすべてがうまくいく必要はありません。

少しずつごはんを食べてくれるようになったり、安心して眠ってくれるようになったり、初めて自分から近づいてきてくれたり。

そんな小さな変化を喜びながら、一緒に生活を作っていけたら素敵ですね。

動物病院は、病気を治すだけでなく、新しい家族との暮らしをサポートする場所でもあります。

健康面はもちろん、食事や行動、日々の生活で気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

新しい家族との毎日が、安心と幸せに満ちたものになりますように。